日本の百名山「四阿山(2354m)」と花の百名山「根子岳(2,207m)」を縦走(中尾根コース)
四阿山・根子岳縦走
コース
 菅平牧場管理事務所→(1:10)小四阿→(0:45)中四阿→(1:20)四阿山山頂
 四阿山山頂→(1:00)大隙間→(0:50)根子岳山頂→(1:30)菅平牧場管理事務所
菅平牧場を起点にした四阿山・根子岳縦走ガイド
紅葉真っ盛りの根子岳を牧場より眺める
 10月16日、菅平に居を移して20年目に入った今年、念願の四阿山登山を決行した。
 実を言うと、10年ほど前になりますが友人のお客様と四阿山をめざしましたが、お盆の暑いさなかに登り、中四阿で断念して以来、自信が無く登る意思も失せていました。
 今回、なんとしても四阿山の写真を撮りたくて、隣人の榎坂さんにお願いし一緒に登っていただくことにして四阿山初登頂しました。
                         ◇
脱策した牛 午前7時10分に菅平牧場管理事務所に到着。あ〜あまた、大チョンボ、杖を持ってくるのを忘れてしまった。まあ良いじゃないかと榎坂さんに言われ。杖なしで登山を開始。牧場の管理道路を歩いていると脱策した牛が私達をにらんでいた。
 チョッと緊張。向こう(牛)も緊張したことだろうと相手の立場も分かるような気がした。
 牛をやり過ごし、ダボス牧場入り口手前の四阿山登
サクサクと落ち葉が山口のゲートをくぐり、牧策沿いに登り始めると木々の紅葉が朝日に照らされ輝き、じっくりと写真を撮りながら小四阿(1,917m)をめざした。 落ち葉のサクサクした音が何とも心地よい。緩やかな登りで歩きやすい登山道です。
大明神沢にかかった丸木橋 しばらく歩くと沢が出てきた。沢に長い木の橋があり渡った。この橋は私も参加しましたが、大雨で流された橋を登山者が水に濡れることなく渡れるようにと、菅平高原観光協会が、菅平牧場の提供していただいた木を渡し、橋にしたものです。農家の方からも板の提供があり、歩きやすく丸太の木ノ上に貼り付けた記憶が甦りました。 早くも霜柱が立つ 今朝は気温が低かったのか、手袋一枚では寒くピリピリとした痛みになってきた。
 何気なしに下を見たら霜柱が立っていた。この時期は、もう冬の様相になり始めていた。やはり菅平高原の晩秋ですね。
白樺の森を歩く 白樺の林の中の緩やかな登山道をひたすら登ります。 クマザサの中の登山道 少し登りつめるとクマザサのおおい茂ります。チョッと笹が気になりましたので、観光協会事務局に携帯電話で連絡を取り笹狩りを依頼しました。この秋に笹狩りを計画しているとのことで一安心。
眼下に広がる烏帽子岳、湯ノ丸山(左の山)
 後ろを振り返ると烏帽子岳、湯ノ丸山などが雄大に広がっていました。
小四阿
 小四阿に到着。四阿山まであと2.8km。ここで小休止して、しばし、北アルプスや浅間山などの景色を堪能。
小四阿で中高年の登山者に追いつかれる
 後から登ってきた中高年の登山者に追いつかれました。正面の山は、菅平高原パインビークスキー場のある大松山。
根子岳・四阿山
 小四阿を過ぎると根子岳と四阿山の雄姿が一望できました。火山の爆発で無くなったカルデラ、昔は一つの山だったのだろうか?
紅葉 登山道には、クロマメノキの赤く色づいた葉が疲れを癒してくれる。クロマメノキにも沢山実がついていました。 笹の登山道 小四阿を過ぎるとクマザサがおおい茂る登山道です。チョッと我慢して登りです。
登山道 クマザサのおおい茂った登山道を過ぎると、ダケカンバの多い樹林帯にでました。明るい登山道で気持ちがいい。 小四阿 小四阿から緩やかな尾根を45分ほど歩くと中四阿に到着。浅間山や八ヶ岳、北アルプスがくっきりと見えます。
小四阿からの根子岳
 目の前に、女性的な形をした根子岳が目の前に見えました。
小四阿と後方の牧場
 岩と木々の紅葉。小四阿過ぎて、上田方面を望む。
北アルプス・南アルプスが霞んで見えました。
 中四阿から上田方面を望む。
あと少しで山頂、ここから階段状の登りが少しの間続きます。
 中四阿と根子岳を見下ろしながら登り詰めます。
四阿山山頂で食事休憩。手前には、信州祠と上州祠があります。
 山頂に11時頃到着しました。山頂には、上州祠と信州祠の2つがありました。 眼下には群馬県嬬恋村の広大なキャベツ畑が広がっていました。
大隙間から四阿山の眺望
四阿山から根子岳の中間はササの原です。冬の寒さが強いのか、樹木はなく眺望は見事です。(大隙間から四阿山方面の景色)
大隙間から根子岳の眺望
大隙間まで来ると、根子岳までの緩やかな登りです。あと40分で山頂です。
大隙間から志賀高原方面の眺望
大隙間の北側は、太古に爆裂した火山がカルデラを形成しています。前方に見えるのは、志賀高原の山並みです。
根子岳山頂直下
根子岳直下です。秋には紅葉、他のシーズンはお花でいっぱいです。冬はスノーシューで登山出来ます。
登山道脇の四阿山溶岩
自然が織りなす風景は絵になります。
根子岳山頂の祠
根子岳山頂です。北アルプス、南アルプス、八ヶ岳、そして富士山、能登半島、冬には佐渡島まで見ることができます。
牧場をめざす登山者祠脇には鐘が、軽い響きでした。
根子岳山頂で一休みして、駐車場のある牧場管理事務所にむかいます。傾斜がなだらかで下りには最適なコース。
根子岳標高2000b付近
標高2000b付近の紅葉
菅平牧場
牧場が見えました。後30分位です。
錦の根子岳
振り返ると、根子岳が錦の紅葉で輝いていました。
牧場管理事務所はもうすぐ羊と戯れました。同行者の榎坂さんの撮影
 牧場管理事務所の屋根が見えました。後10分で登山は終わります。登山口の休憩所にはサホーク種の羊が飼育されていました。人なつっこい羊と戯れながら、ソフトクリームを食べるのも良いですね。